Apollo TWIN USBの特徴
発表当時、夢のようなオーディオ・インターフェイスとして、かなり話題を集めたのが、数々の受賞歴を誇るUAD-2の機能を搭載したUniversal Audio(ユニバーサル・オーディオ)の『Apollo』です。
ヒットしているオーディオ・インターフェイスですが、ただ当時は、Thunderbolt 接続のMacのみの対応だったため、Windows ユーザーは「興味はあるけど」程度だったかもしれません。
しかし、USB 3.0接続に対応した『Apollo Twin USB』が2016年に登場したことでWindows環境でもUAD-2を搭載したオーディオ・インターフェイスを使用することができるようになりました。
オーディオ・インターフェイスとしても高品質
2 x 6 USB 3.0インターフェイ『Apollo TWIN USB』は24ビット/192kHz対応、クラシックなマイクプリアンプとストンプボックスを再現するApollo独自のUnison テクノロジーなど、もちろんオーディオ・インターフェースとしても高品質です。
Unison対応の2基のマイクプリアンプが搭載されているので、Neve、API、Manley、Universal Audioのマイクプリアンプ・エミュレーションを使用して、世界中のレコーディングに使用されたマイクプリアンプのサウンドをDAWに取り込むこともできます。
Apollo TWIN USBの魅力はUAD-2搭載
この『Apollo TWIN USB』の魅力は、UAD-2 DUO Core プロセッシング搭載しているため、リアルタイムにUAD プラグインが使えることにつきます。
もちろんオーディオ・インターフェースとしてもレベルが高いですが、高品質なオーディオ・インターフェイスだけなら、他社のでも充分ですが、多くのプロも絶賛する高品位なクラシック・アナログサウンド・プラグインをPCの負担を軽減して使うことのできるメリットは計り知れません。
Mipa Awardでも何年も「UAD-2」は最優秀賞を受賞していますが、DSPプラグインの分野では「一人勝ち」状態です。
Realtime Analog Classicsをバンドル
Apollo Twin USB には、ミックスに最適なUADプラグインスイート「Realtime Analog Classics」が無償で標準バンドルされています。
Teletronix LA-2A Classic Leveling Amplifier (Legacy):ボーカル、ベース、ドラムといったソースに理想的な光学式コンプ。
1176SE/LN Classic Limiting Amplifiers (Legacy):世界中の数え切れないレコーディングで使用されるコンプレッサー。
Pultec Pro EQ (Legacy):Pultec MEQ-5 ミッドレンジEQとPultec EQP-1A プログラムEQをひとつに統合したプラグイン。単一のトラックやミックス全体に使えます。
Precision Mix Rack コレクション:Precision Channel Strip、Precision Reflection Engine、Precision Delay Modulation、Precision Delay Modulation Longの4つのUADプラグイン。
Raw Distortion:80年代初期のビンテージ Pro Co Rat をモデリングした Raw Distortion プラグイン。
Softube Amp Room Essentials:ギター用Amp Room Half-Stackとベース用Bass Amp Room 8×10のふたつのプラグインをフューチャー。
RealVerb Pro:独自のユニークなアルゴリズムセットに基づいた、フレキシブルで自然なサウンドが特徴のリバーブ。
標準バンドルされるプラグインは、世界中のプロのエンジニアが愛用するアウトボードなどを高水準でモデリングしたプラグインですので、「Realtime Analog Classics」だけでも、ミックス時にかなりの戦力になります。
もちろん数多くのUAD-2プラグインコレクションがリリースされていますので、好みのプラグインを買い足すことも可能です。
注意点
Apollo Twin USBの接続はUSB 3.0で、付属のUSB 3.0専用ケーブルが必要となります。USB 2と USB 1ポートでは使用することできません.
また、2017年07月時点でWindows専用のため、Macでは、Apollo Twin USB を含む、すべての UAD-2 デバイスがサポート対象外となりますので、購入を考えている人は、その点は注意が必要です。
UAD-2入門モデルとしても最適ですが、DAWでの長い作業での快適さとサウンドクオリティーを考えれば、充分すぎるくらいに元を取ることができます。
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