String Studio VS-2の特徴
だいぶ前に購入したものの、ほとんど使っていなかったのが、AAS(Applied Acoustics Systems)の「String Studio VS-2」です。
使わなっかった理由はAASのバンドル製品で購入したので「String Studio」はメインではなかったのと、てっきり弓のほうのストリングに特化した音源だと思っていたので、ある程度時間があるときではないとチェックしきれないので放置していました。
今回少し時間ができたので、弦楽器のモデリング・シンセサイザー「String Studio VS-2」を使いこんでみました。
String Studio VS-2のサウンド
ギター、ベース、ストリングス(弓)、キーボード、シンセなど、さまざまなな弦楽器のサウンドのプリセットが「String Studio VS-2」には用意されています。
収録されいるのは「Arpeggiator」「Plucked」「Plucked – Electric」「Bass」「Bowed」「Keys」「Synth」「Pad」「Ethnic」「Ambient」「Effect」など600種類以上のプリセットでジャンル毎に収録されていますので目的の音を探しやすいです。
上記にプラスしてSignatureの「Sean Divine」「Harm Visser」「Martin Walker」のプリセットも収録されています。
エフェクター系はコンプレッサー、EQ、コーラス、ディレイ、フェーザー、フランジャー、ディストーション、ノッチ・フィルター、ワウ、オートワウ、リバーブを内蔵しています。
肝心のサウンドですが、壮大なバラードのオーケストラなど、生楽器のシミュレートにこだわる人は「String Studio VS-2」はスルーしたほうが良いでしょう。
使い道はある音源
AASのソフトシンセはCakewalk SONAR シリーズにライト版の「Lounge Lizard Session」「Ultra Analog Session」「Strum Session」がバンドルしていますので、このメーカーの音源を使用したことのある人は結構いるのではないかと思います。
AASのソフトシンセはサンプルベースの音源ではなく、フィジカル・モデリングのサウンドなので、生楽器のシミュレートにこだわる人には当然「String Studio VS-2」も向いてはいません。
弓楽器のストリングサウンドも「Cello」「Violin」などをはじめ収録していますが、当然これでリアルなオーケストラを作れというのは厳しいです。
国内でAASのソフトシンセがヒットしないのは、生楽器のシミュレートにこだわる人が多いので仕方のないことですが、このメーカーに共通しているのは「アルペジエーター(Arpeggiator)」が優れているところにあります。
「String Studio VS-2」も同様で、120以上のアルペジエーターのプリセットサウンドが収録されていて、曲のアイデアにつながるサウンドもたくさん収録しています。
生楽器が中心の楽曲で、単音に集中してメイン楽器として使用するのは、「String Studio VS-2」は少し難しいかな?という感じですが「もうワンフレーズ欲しい」みたいなときに重宝しそうなので、使い込んでゆけば、もっと可能性のある音源だと思いました。
「MODO BASS」はリアルベースの代用になるように作られていますが、「String Studio VS-2」はそれぞれの弦楽器の代用になるようには作られていませんので、購入する前に、しっかりと音を聴いたほうが良いです。
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