audio-technica(オーディオテクニカ)のプロフェッショナル・ヘッドホン「Mシリーズ」のハイエンドモデルにあたる「ATH-M50x」は世界が認めた「ATH-M50」の後継モデルとなります。
Mシリーズは音のバランスが良くて解像度も高いのが特徴ですが、特に人気がある「ATH-M50x」は仕事レベルで使用することのできるスタジオモニター・ヘッドホンです。
わたしも2019年にYAMAHA「HPH-MT8」と「ATH-M50x」を自宅スタジオに本格的に導入して使用しています。
ATH-M50xの特徴とポイント
ATH-M50xの特徴
2014年02月に発売を開始したスタジオモニター・ヘッドホン「Mシリーズ」の代表モデル「ATH-M50x」は高解像度再生を実現する強磁力の45mm CCAWボイス・コイル・ドライバーの搭載している密閉型ヘッドホンです。
広い帯域とクセのないフラットな特性の「ATH-M50x」はレコーディングやミキシングに使うことができるのはもちろんのこと、リスニング用にも使うことができます。
帯域バランスが非常に優れていて楽曲全体のバランスも「ATH-M50x」はよく見えます。低音の解像度が高くベースやキック(バスドラム)の質感、リバーブの減衰、奥行きなどもわかるヘッドホンです。
「高音質」なだけでなく「装着感」「遮音性」「耐久性」にも優れています。また長時間使用しても疲れにくいのもポイントです。
「ATH-M50x」と「MDR-CD900ST」「HPH-MT8」の比較
ATH-M50xは現在の定番のスタジオモニター・ヘッドホンですが、SONY「MDR-CD900ST」とYAMAHA「HPH-MT8」を比較対象にしている人もいると思いますので、ミックス用途での使用に絞って簡単に書いておきます。
宅録スタジオ・ヘッドホン | DTM・DAWモニター選びでも書いていますが、音楽スタジオでは定番のモニター・ヘッドホン SONY「MDR-CD900ST」はミックスの観点からは除外です。
そこで現在プロユースの世界でのスタンダードになりつつあるYAMAHA「HPH-MT8」とaudio-technica「ATH-M50x」の二択になります。
サウンドの好みにもよりますが、一種類どちらか選べと言われたら「ATH-M50x」が優れていることを認めた上で、わたしはYAMAHA「HPH-MT8」を選択します。
低音の解像度が高く「ATH-M50x」も全体のバランスを見やすいのですが、YAMAHA「HPH-MT8」ほうが、より低音再生が正確でモニタースピーカーに近い感覚で作業することができます。
価格を考えたときに「ATH-M50x」も充分に優れていますが「HPH-MT8」は頭一つ抜け出した感じがします。
そのため、現在「HPH-MT8」がわたしのメインのモニターヘッドホンになっています。
下位モデル「ATH-M40x」「ATH-M30x」のほうが価格が安いので、そちらに目が行ってしまうのが当然ですが、長い目で見たときには間違いなく「ATH-M50x」です。
モニター環境はトータルの作業時間にも関わってきますので、金銭的にケチってはいけないところです。
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