いろいろなところで記事になったりTVでも報道されたりしましたが、耳の不調を理由に2014年07月に氷室京介さんがステージ活動からの引退を宣言しました。
本当に残念なニュースですが、ここ数年は、かなり厳しいコンディションのなかで氷室さんはライブ活動を行っていたようです。
氷室さんが敬愛するプロデューサー & ミキシング・エンジニア「ニール・ドーフスマン(Neil Dorfsman)」であったり、「作詞のステップアップ講座」などで、氷室さんのことは触れたことがありますが、ライブパフォーマンスだけでなく、作品制作も本当にプロフェッショナルなアーティストです。
2006年にスタートした「音楽制作必勝講座」は役目を終えて2025年07月で終了することにしたので、このサイトに記事を移すことにしました。
氷室京介「DEAR ALGERNON」
アルジャーノンに花束を
ここでは氷室京介さんのソロ活動開始後の2枚目のシングル曲「DEAR ALGERNON(ディア・アルジャーノン)」について敬意を込めて書きたいと思います。
ソロでもセルフカバーしているBOØWY時代の名曲「Cloudy Heart」と、どちらの楽曲にしようか悩んだのですが、「DEAR ALGERNON」のほうが、知らない人にも氷室さんの魅力が伝わるのではないかなと思い「DEAR ALGERNON」を選びました。
ちょっと調べれば分かると思いますので細かいことは書きませんが「アルジャーノン」は日本でもベストセラーになったダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』のなかに出てくる実験用のネズミのことです。
「DEAR ALGERNON」も収録されている氷室さんのファーストアルバムのタイトルは『Flowers for Algernon(アルジャーノンに花束を)』と、ダニエル・キイスの小説のタイトルを、そのまま付けていますので、どれだけ氷室さんが、この小説に感銘を受けたかが分かるのではないでしょうか。
弾かれながら 何のため叫ぶのさ
出所は忘れてしまいましたが、当時、氷室さんが「この曲を、これからも大切に歌ってゆこう」というコメントを残していた記憶があります。
わたしは「DEAR ALGERNON」の「傷だらけの魂よ」「ただのクズでいいぜ」「弾かれながら 何のため叫ぶのさ」のフレーズがすごく好きです。
このフレーズは引退発表後の氷室さんのコメント「自分なりの矜持(きょうじ)があって、ダサくても格好悪くても、ダウンしたら必ず立ち上がる。そうすれば、無様から生き様になる。でも今回は正直つらかった」と、どうしてもリンクします。
完璧主義者であるがゆえに、聴力の悪化は悔しさを感じていたと思います。ボロボロになりながらもステージに立つ氷室さんの「DEAR ALGERNON」の歌詞「何のため叫ぶのさ」が胸に突き刺さります。
また、ライブからの引退発表の約1ヶ月前に作家のダニエル・キイス氏が2014年06月15日に86歳で亡くなりました。どのような関係があるのかは、全く分からないのですが、「人に寿命があるように、これが俺のミュージシャンとしての寿命」と話した氷室さんともリンクしてしまいます。
小説も、もちろん読みましたが、わたしは小説より先に日本でも2002年にユースケ・サンタマリアさんと菅野美穂さん主演でテレビドラマ化された『アルジャーノンに花束を』を観ました。
ライブ引退後の氷室京介
2016年5月21、22、23日の「KYOSUKE HIMURO LAST GIGS」東京ドーム公演後の氷室京介さんの情報。
KYOSUKE HIMURO LAST GIGS 映像作品
氷室京介さんのファイナルライブ4大ドームツアー『KYOSUKE HIMURO LAST GIGS』の東京ドームファイナル公演の映像作品がBlu-ray & DVDで2017年03月01日にリリースされました。
ファイナル公演で演奏されたソロ楽曲とBOØWY楽曲を織り交ぜた全35曲が完全収録されています。
2020年07月にサブスク解禁
2020年07月21日に氷室京介さんのソロデビューシングル「ANGEL」から2016年のベストアルバム『L’EPILOGUE』までの全作品の音楽配信サブスクリプションサービスを解禁となりました。
またニューアルバムへの楽曲を制作していることも発表されましたが、2025年04時点でリリースはありません。
Actuallyに作詞とボーカルで参加
09月02日にB’zのギタリスト・松本孝弘さんのソロアルバム『Bluesman』内の楽曲「Actually」に氷室京介さんが作詞とボーカルで参加しています。
氷室京介 MYプレイリスト20曲
わたしの氷室京介さんのプレイリスト20曲は以下となります。尚、氷室さんの敬愛するニール・ドーフスマンがRec & Mixエンジニアを担当した主なアルバムは「I.D.E.A」「Missing Piece」「Shake the Fake」「Memories of Blue」「Masterpiece #12」などです。
トラック01~10
01.NATIVE STRANGER
02.SLEEPLESS NIGHT 〜眠れない夜のために〜
03.ANGEL
04.LOVER’S DAY
05.DON’T SAY GOOD BYE
06.GOOD LUCK MY LOVE
07.SQUALL
08.DEAR ALGERNON
09.CLOUDY HEART
08.STAY
09.SUMMER GAME
10.HEAT
「CLOUDY HEART」は新たな歌詞が付け加えられたピアノが印象的なバージョンです。
トラック11~20
11.JEALOUSYを眠らせて
12.VIRGIN BEAT
13.MISTY〜微妙に〜
14.Claudia
15.RHAPSODY IN RED
16.YOU’RE THE RIGHT
17.CALLING
18.KISS ME
19.ALISON
20.魂を抱いてくれ
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