ヤマハとカシオのコード解析アプリ
譜面台に「iPad」を置いて、弾き語りや演奏をしている人も増えていますが、弾き語りしたい曲があったり、作曲のときのコード進行を分析するときに非常に役立ってくれるのが、自動的にオーディオファイルからコード解析をしてくれるアプリです。
コード系に強いメーカー
この分野での代表的なアプリはヤマハの『Chord Tracker(コード・トラッカー)』とカシオの『Chordana Viewer(コーダナ・ビュワー)』です。
以前から両社とも、子ども用の光ナビ・キーボードなどにもコード機能や自動伴奏機能が搭載されていましたので「コード系」は強い分野だと思います。
注意点として書いておくと、楽曲のイメージに近いコードが、この分野での代表的なアプリであるヤマハの『Chord Tracker』やカシオの『Chordana Viewer』では解析されますが、原曲と同じコードで解析されない場合があります。
iPad以上が実用サイズ
ディスプレイの小さい「iPod Touch」「iPhone」でも『Chord Tracker』と『Chordana Viewer』は動作しますが、画面が小さいので実用レベルではありません。
演奏ミスがどうしても増えますので、わたしには「iPhone」サイズでは無理でした。
コード譜として使うには「iPad mini」でもギリギリかなという感じなので、やはり現行モデルだと「iPad Air 2」以上がオススメです。
わたしも使用していますが「iPad Air 2」以上のディスプレイのサイズなら、快適にコード解析アプリを使用することができます。
代表的なコード解析アプリ
Chord Tracker(コード・トラッカー)
ヤマハ(YAMAHA)が提供するiPhone、iPod touch、iPad内にあるオーディオファイルを自動解析して楽曲のコード進行を表示してくれる『Chord Tracker(コード・トラッカー)』は曲の再生に合わせてコードを見ながらキーボードやギターなどの演奏を楽しむことができるアプリです。
曲のテンポやキーを変更することができ、無料とは思えないアプリですが、2016年04月に公開されたの『Chord Tracker V.2.00』でギタータブ譜を表示することができるようになり、キーボーディストだけでなくギタリストにとっても便利になりました。
原曲のイメージに近いコードを自動解析して『Chord Tracker』は表示してくれますが、原曲のコードとは異なる場合がありますので、自分でコード情報を変更したいと場合もあると思います。
そういう場合は、おすすめコードの中から選んだり、コードルート、コードタイプ、オンボードをそれぞれ選択して編集することもできます。編集したコードはその場で試聴することができます。
これだけの高機能でありながら、無料で使用することができるのも『Chord Tracker』の大きな魅力です。
Chordana Viewer(コーダナ・ビュワー)
オーディオファイルを自動解析しコード譜にしてくれるカシオ(CASIO)のiPad、iPhone用のアプリ『Chordana Viewer(コーダナ ビュワー)』は曲中で演奏されている音をカシオ独自のChordana技術で解析して、コード譜として画面に表示してくれます。
曲の再生に合わせて、楽器のコードポジションも表示してくれるだけでなく、コードの解析結果を楽器パッドで演奏して確認することもできます。
有料アプリだけあり、実際の音を聞きながら、自分でコードを編集することができますので、より精度の高いコード譜を『Chordana Viewer』で作成することができます。
解析/編集したコード譜は保存することができるだけでなく、ユーザー同士のメールでの受け渡しやAirPrintに対応したプリンターで印刷することができます。
カシオの鍵盤が光る「光ナビゲーションキーボード」と接続すれば、作成したコード譜のコードとルート音(コードの低音部)を光でガイドしてくれます。
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