KORG Gadgetはモバイル用オールインワン音楽制作アプリ
MIPA 2016の「Mobile Music App(モバイル・ミュージック・アプリ)部門」で最優秀賞を獲得するなど、数々のアワードを受賞した『KORG Gadget for iOS』はApple iPad/iPhone用のオールインワン音楽制作スタジオアプリです。
2016年02月にバージョン2にアップデートしてから、iPad Pro/iPhoneに対応して一回の購入でiPad / iPhone / iPad Proすべてで利用することのできるユニバーサル対応アプリとなりました。
コルグの50年以上のハードウェア楽器へのこだわりを実現した『KORG Gadget』は世界中で大ヒットした iPad/iPhone用アプリでしたが、NAMM2017年でMac版『KORG Gadget for Mac』を発表して話題になっています。
2017年02月リリースのバージョン3の『KORG Gadget』では、Mac版だけではなく、iOS版もオーディオ・トラックに対応します。
KORG Gadgetの特徴
2014年01月23日に発売した当時の『KORG Gadget』は、エレクトロニック・ミュージック制作に最適なアプリでしたが、進化を続けダンスミュージック系だけでなく、バンド・サウンドまでをオールラウンドに制作することができるようになりました。
搭載する30個以上のコンパクトなシンセサイザーとドラムマシンは「ガジェット(Gadget)」と呼ばれ、このガジェットを自由自在に組み合わせて音楽制作をしてゆきます。
KORG Gadgetは「オーディオレコーダー」「ベースシンセ」「PCM音源モジュール」「ドラム音源」「アナログシンセ」などのガジェットを選び、音を出し、組み合わせていくだけで格好良い音楽ができてしまいます。
iPad/iPhoneのパワーが許す限り無制限に起動することのできる『KORG Gadget』は、1曲を1つのガジェットで演奏する場合も、複数のトラックで1つの曲に仕上げる場合も、すべてソングという単位で管理します。
楽器演奏をしなくても良く、音楽的な知識はほとんど必要としないので、初心者の人も『KORG Gadget』は楽しむことができます。
またMIDIキーボードとiPad/iPhoneをCamera Connection Kit経由で接続すれば、ガジェットをMIDIキーボードで演奏することができます。
コルグのMIDIキーボードの「nanoKEY/KONTROL Studio」ならワイヤレスで『KORG Gadget』と接続することができます。
オーディオ・トラックに対応
ボーカルの録音などに使用できるユニバーサル・オーディオレコーダー「Zurich」と、多彩なエフェクトとアンプ・タイプを搭載したギター録音のためのギター・アンプ・ガジェット「Rosario」が新たに搭載されましたので、ボーカルやギターを『KORG Gadget』へ取り込むことが可能となりました。
コンプレッサー、EQ、フィルター、リバーブなど26種のエフェクトを搭載する「Zurich」はオーディオは録音だけでなく「Zurich」はオーディオ・ファイルのインポートもできるようになっています。
ギター・アンプ・ガジェット「Rosario」はビンテージ・アンプからモダンなハイゲイン・アンプまでを忠実にモデリングした19種類のギター・アンプ、12種類のキャビネット、24種類のエフェクターを活かしたプリセットを30種類搭載していますのでiPhoneやiPad用のアンプシミュレーターを探している人にもオススメです。
Mac版だけかと思っていましたが、iOS版の『KORG Gadget』もバージョン3でオーディオ・トラックに対応します。
Gadgetコレクション
あらゆる音楽スタイルに対応するシンセサイザー、キーボード、ドラムマシン、サンプラー、アコースティック、オーディオ・トラックなどの即戦力サウンドのガジェット楽器を『KORG Gadget』は用意しています。
2014年01月の発売当時の『KORG Gadget for iPad』では15個のガジェットコレクションでしたが、2017年02月には30個以上のGadget Collectionが用意されています。
MIDI機能も2016年02月に強化されて全キーボード型ガジェットに「アルペジエーター」、全ポリフォニックキーボード型ガジェットに「コード・トリガー」を搭載しています。
KORG Gadget for iOS バージョン2時点では「Kingston」「Kiev」「London」「Tokyo」「Berlin」「Marseille」「Phoenix」「Chicago」「Chiang Mai」「Brussels」「Amsterdam」「Wolfsburg」「Dublin」「Helsinki」「Miami」の15種類のガジェットが初めから搭載されています。
2017年02月リリースのバージョン3では「Rosario」「Recife」「Zurich」が新たに標準搭載されます。
「Bilbao」「Abu Dhabi」「Kamata」「Gladstone」「Madrid」「Salzburg」「Montreal」「Alexandria」「Firenze」「Glasgow」「Darwin」「Lexington」「Milpitas」のガジェットはアプリ内にて購入することになります。
<ガジェット追加情報>
2017年02月:2017年02月:「Rosario」「Rosario」「Zurich」を新搭載。
2016年12月:ウェーブシーケンス・シンセサイザーの名機「WAVESTATION」をガジェット化。「KORG iWAVESTATION」を使用している人は『KORG Gadget』で使用可能。
2016年11月:「Lexington」ガジェットとしてアナログ・シンセサイザーの名機「ARP ODYSSEY」との連携が可能。
2016年07月:80年代ビデオゲームサウンドのスタンダードである「波形メモリ音源」を再構築したシンセサイザー「Kamata」。本格的ドラム・サウンドの「Gladstone」。6種類のアンプを内蔵してダイナミックなベース・サウンドを捻り出す「Madrid」のガジェットを追加。
KORG Gadgetの書き出し
作成したソングはWav/AACフォーマット 16bit/44.1kHzのオーディオ・ファイルとしてGadgetCloud、iTunes、Dropbox、Audio copy、Ableton Live Projectなどに書き出すことができます。
バージョン1.2ではMIDIファイル・エクスポート機能を搭載していますので、『KORG Gadget』で作成したソングをDropboxやiTunes経由でパソコンのDAWソフトにインポートすることができます。
わたしは「Dropbox」に書き出して、DAWのほうで読み込んでいますが、ストレスなくDAWと連携ができています。
いろいろなエクスポート方法が用意されていますが「Ableton Live」とは各ガジェットの音色設定を含んだMIDIファイル形式での完全エクスポートすることができます。
『KORG Gadget for iOS』には「Ableton Live Lite」を無償でバンドルしていますが、「Ableton Live シリーズ」とは強力な連携をすることができます。
また、コンテストやランキングシステムが用意されている楽曲共有サービス「GadgetCloud」で『KORG Gadget』で作った曲を公開することができるのも面白いところです。
通常価格は4,800円ですが、キャンペーンを実施している時もあるので詳細情報は公式サイトでチェックして下さい。
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