音楽配信代行サービス「narasu」の特徴と魅力

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音楽ディストリビューター「narasu(ナラス)」は月額110円のサブスクリプションプランと90%収益還元率が魅力の株式会社ローディアムの運営する音楽配信代行サービスです。

現時点だと、TuneCoreやBIG UP!などの音楽ディストリビューターに比べると、正直なところ認知度が高いとは言えません。

しかし、2024年02月01日に価格改定された楽曲を無制限で配信できる「配信し放題プラン」は、TuneCoreやBIG UP!にはない利点が、ある程度しっかりとした活動をしているインディーズ系、インディペンデント、DIYアーティストにはあります。

narasuの特徴

月額110円の「配信し放題プラン」が魅力

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無料配信プランは「narasu」にはありませんが、2024年02月01日に価格改定がされ「配信し放題プラン(最低契約期間1年)」の月額料金が660円(税込)から110円(税込)になりました。

魅力は月額料金が110円の「配信し放題プラン」ですが、年会費や更新費など一切不要の「1回払いきりプラン」があります。

シングルは2,860円(税込)アルバムは5,500円(税込)で配信することができ、一度配信料を支払えば永年配信となります。

配信も最短2日とTuneCore並の速度で各ショップへ「narasu」なら配信することができます。

ストリーミングの収益還元率が90%

ストリーミングの収益還元率が90%で、アーティストへの還元率が高いのも「narasu」の特徴であり、魅力でもあります。

無料で配信することのできるプランのある sprayer(スプレーヤー)の無料プランの収益還元率は80%、BIG UP!は70%です。

再生回数を稼ぐことのできるアーティストは、もちろんですが、そこそこ再生回数を稼ぐことのできるアーティストにとっても、収益還元率10%の差は非常に大きいです。

バランスを考えるとsprayerが一番よいような気もしますが、sprayerは1年間に新規12パッケージまでの登録制限があります。

配信ストアとコンテンツID

楽曲をSpotify、Apple Music、YouTube Music、Amazon Music、AWAなど、主要な音楽配信サービスに「narasu」では配信することができます。

TuneCoreやBIG UP!などと同様に、YouTube コンテンツID(YouTubeマネタイズサービス)も利用することができます。

著作権管理サービスはJASRAC

narasuに登録した楽曲の「著作権」は、TuneCoreと同じく著作権管理事業者 JASRACへ信託することができ、楽曲の再生・販売収益とは別に、楽曲の著作権利用による著作権収益を受け取ることができます。

JASRACへ信託は無料でできますが、JASRACの手数料控除後の著作権使用料の総収入からnarasuが手数料として15%を差し引き、85%を著作権者にに分配されます。

著作権の管理期間は5年間になり、期間満了の2ヵ月前までに解約手続きをしない場合は、自動的に5年間延長されます。

尚、sprayerとBIG UP!の著作権管理事業者はNexTone(ネクストーン)となります。

narasuがオススメの人

インディーズ系アーティスト、インディペンデント・アーティスト、DIYアーティストで楽曲配信も慣れてくると、いろいろと思うところが出てきます。

例えば「TuneCoreは配信されるまでのスピードも速く、収益還元率100%だが配信料が高い、BIG UP!は配信審査が遅く収益還元率は70%と低い」などの不満みたいなものが誰もが覚えると思います。

TuneCoreは配信料が高額

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TuneCoreは申請した次の日には配信されていることもありますので、やはりかなり優れてはいますが、無制限でリリースできるUnlimitedプランは、1年間4,400円~。シングルは1年間1,551円(税込)と、配信料が高額です。

「6割以上の楽曲が年間1,000再生以下」と「Spotifyの報酬なしになる楽曲が大量に増える改正という名の改悪」で書きましたが、インディペンデント・アーティスト、DIYアーティストなどは配信料を回収できない人のほうが多いはずです。

BIG UP!は収益還元率が低い

無料配信プランのあるBIG UP!は記念配信ならよいのですが収益還元率70%と低いのが難点です。

また昔は比較的配信審査がスムーズでしたが、現在は利用者も増えたのか、ワンテンポ遅くなった感じがします。

narasuはバランスがよい

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TuneCoreとBIG UP!と比較したときに、ある程度しっかりとした活動をしているアーティストには、月額110円の「narasu」の「配信し放題プラン」は最もバランスがよく感じます。

ある程度の活動期間のあるアーティストで月額110円の配信料を回収できないようだと、どこの音楽ディストリビューターを使用しても、はっきり言えばサブスクの世界だと先はないです。

年間1,000再生以下が報酬なしとなったSpotifyを除外して考えても、月額110円の回収はインディペンデントやDIYアーティストでも、けして難しい数字ではありません。

もし回収できないようであれば、プロモーションの仕方を考えたりしなくてはなりません。

配信し放題プランの月額料金が660円時代の「narasu」は、まったく魅力のない音楽配信代行サービスでしたが、月額110円となった現在では、アーティストによっては最も優良なサービスと感じる人も少なくないはずです。

サブスクリプション型音楽配信代行サービス「narasu(ナラス)」の詳細情報は以下の「narasuの詳細 & 公式サイト」で確認して下さい。

> 「narasu」の詳細 & 公式サイト

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