Cubase9リリース
毎年12月くらいが恒例となっていますが、ヤマハがSteinberg(スタインバーグ)の音楽制作用DAWソフト『Cubase 9』の販売を2016年12月09日より開始しました。
ラインナップはフラッグシップモデルである『Cubase Pro 9』と、ミッドレンジグレード『Cubase Artist 9』、エントリーグレード『Cubase Elements 9』です。
今回はいつも数カ月後にアップグレードされるエントリー版の『Cubase Elements 9』も同時にアップグレードしています。
2017年もCubase9シリーズが基準になる
詳しいことはDAWスタの「Cubase 9の新機能」で書く予定ですが、ざっとアップグレード内容を見ると、DAWソフト自体が行き着くところまでたどり着いたのではないかなと思うと同時に『Cubaseシリーズ』は2017年も確実に基準であり安泰です。
ただ、メジャーアップグレードなのですが、「Cubase 7&8」のときとは違い、特に驚くところは個人的にはありませんでした。
今回のバージョンアップを「大きく進化した」みたいなことを、もし書いている人がいたら、多分DAWソフト自体、もしくは他のDAWソフトを、それほど使ったことのない人だと思います。(ショップとかはメーカとのつながりもあり宣伝をしなくてはいけないので仕方ありませんが。)
サンプラートラックを搭載
バージョン9の目玉はトラックとして扱えるビルトイン・サンプラー「サンプラートラック」の搭載だと思いますが、個人的に『Absolute 2』を購入したばかりで「HALion 5」を使ってゆこうと思っているので、サンプラートラックは現状だと使わない気がします。
ミックスリコールやメイン画面がすべて一体化されたのも注目ですが、SONARですでに慣れてしまっているのと、わたしはラップトップでは使わないこともありインパクトはありませんでした。
その他にも最大10トラックまでのマーカートラックを作成できるようになったり、M/S処理に対応した「Frequency 8バンド EQ」を搭載していますが、マーカートラックも新プラグイン・エフェクト「frequency」も『Cubase Pro9』のみの搭載になります。
最上位の『Cubase Pro』を使用する人の多くは、WAVESやBrainworxなどのM/S処理に対応したサードパーティー製のEQをすでに所有しているのではないかと思いますので、アップグレード価格が結構高額なので「frequency」は『Cubase Artist 9』以上に搭載でも良かった気がします。
ただ完成度の高いDAWソフトで使いやすいので、先にも書きましたが『Cubaseシリーズ』は2017年も安泰です。個人的に今後、Cubaseに望むことは起動時の速度くらいです。
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