高音質・簡単操作・軽量のシンセサイザー
はじめてシンセを購入する人やバンドをやっている人にオススメなのが、「高音質」「簡単操作」「軽量」「乾電池でも駆動」「低価格」がセールスポイントの練習スタジオなどに持ち込むことも考えられたシンセサイザーです。
ヤマハ、ローランド、コルグはライバルで、凌ぎを削ってきたメーカーですが、現時点で、この分野で人気があるのは「ROLAND/JUNO-DS61」「YAMAHA/MX61」「KORG/KROSS61」で、専用ソフトケースなども用意されています。
各メーカーのシンセがモデルチェンジした時は、その都度、ここに書き足してゆき、5年から10年くらい役立つページになればと思います。
このページ記載しているシンセサイザーは現在でも販売されていますが、カラーバリションがなくなっている機種もあります。
また、KORG「KROSS61」がモデルチェンジして「KROSS 2-61」になりましたので、その情報を追記という形で追加しています。
DTM・DAWソフトのMIDIキーボードとしても機能
はじめてのシンセサイザーになる人は、「ROLAND/JUNO-DS61」「YAMAHA/MX61」「KORG/KROSS61」の3台は楽器練習やバンド活動だけではなく、パソコンとの連携も可能で、DAWソフトのキーボードとしても機能しますのでオススメです。
この価格帯で音質というのはそこまでこだわらなくても良いかな?というのが個人的な意見ですが、デジタルシンセの分野でヤマハ、ローランド、コルグは歴史のある3大メーカーですのでサウンドはしっかりとしています。
ただ価格が安いので上位モデルとサウンドを比較する自体がナンセンスですので、見た目だったり、フィーリング重視で1台目なら選んでも良いと思います。
パソコンやDAWソフトとの連携
バンドなどをやっていて上達してくると、上手い下手は別として、しっかりと自分たちの演奏をCDなどで形にしたいという気持ちになります。
練習後のファーストフード店やファミレスなどで、メンバー同士でそんな話で盛り上がることもあるはずです。
そこで、しっかりと自分たちの演奏を形にするときに、パソコンとの連携が必要になると思いますので、ここでは、そこに着目して書いてゆこうと思います。
尚、バンド活動や練習をしないでDTMキーボードとしてのみ考える場合は、音源内臓のシンセサイザーではなく付属ソフトも充実している、USB-MIDIキーボード/DAWコントローラを選んだほうが良いです。
DAWスタイルの「オーディオインターフェイスを搭載するMIDIキーボード & シンセサイザーの比較」あたりも参考にして下さい。
3大メーカーの初心者用61鍵盤シンセサイザーの比較
ROLAND/JUNO-DS61
バンドでの使用感を追及したプリセット音色を収録し、幅広い音楽ジャンルをカバーする ROLANDのシンセサイザー『JUNO-DS61』には、USBオーディオ・インターフェイス機能/MIDIコントロール機能が搭載されています。
質量5.3kgの軽量/コンパクト・ボディの『JUNO-DS61』には標準タイプのMICインプット端子がありますので、マイク入力からの信号をPCで録音したり、PCからのオーディオ信号を『JUNO-DS61』のオーディオ・アウトプットから出力することもできます。
ここで紹介している3つのシンセのなかで7万円くらいということもあり、一番高額ですが、マイクは別途必要になりますが、DAWソフトと連携して、ボーカル録音もできてしまうシンセサイザーです。
またDAWコントロール・ボタンを押せば、MIDI コントローラー・モードに切り替わりますので、DAW上のソフトシンセのコントロールが可能となります。
一つ注意点として、個人的にDTMソフトをローランドの独自開発で出して欲しいと思っていますが、『JUNO-DS61』にはDAWソフトの付属がありませんので、別途、各自で用意する必要があります。
他にも「音色ライブラリー・サイトからデータをダウンロードして、USBメモリーで本体ウェーブ・メモリーに書きこみ機能」「ボーカル・パフォーマンスに活用できるマイク・インプット・リバーブ 8種類を搭載」「気軽にフレーズを作成できる、最大8トラックのパターン・シーケンサー搭載」などのポイントがあります。
61鍵モデル『JUNO-DS61』のカラーバリエーションはブラック・モデルとホワイト・モデルです。
> ROLAND『JUNO-DS61』の詳細スペック&最安値情報
YAMAHA/MX61
上位モデルのMOTIFシリーズ直系の高品位1,106音色を収録する重量4.8kg軽量コンパクト設計のYAMAHAのシンセサイザー『MX61』にはUSBオーディオMIDIインターフェース機能を搭載しています。
USBケーブルでPCと接続すれば、MIDIデータはもちろんのこと、オーディオデータもやり取りすることができます。
定番DAWソフト『Cubase シリーズ』の特別バージョンになる「Cubase AI」の最新版をダウンロードすることができるのも『MX61』の大きなメリットです。
PCやMacとの連動だけでなく、iPhoneやiPad との連携が可能で、Lightning – USB カメラアダプタを介してのUSB接続により、iPhone、iPad の音声を『MX61』本体から出力したり、iPhone、iPad上の音楽アプリを『MX61』の鍵盤で演奏することもできます。
またSteinbergのiPad用アプリ『Cubasis LE』は『MX61』を接続することで制限が解除され、フル機能バージョンとして使えるようになります。『Cubasis』はiPadのみの使えるアプリで、iPhoneでは現時点で使えませんので注意して下さい。
他にも音色ダウンロードサービス「Yamaha Synthesizer Sound Libraries」などのポイントがあり、カラーバリエーションも「ブルー」「ブラック」「ホワイト」と豊富で専用ソフトケースも『MX61』には付属しています。
KORG/KROSS61
重量4.3 kgと、このページで紹介している3台の61鍵盤キーボードのなかでは一番軽量なコンパクト設計のKORGのシンセサイザー『KROSS61』はUSB-MIDIインターフェース機能を搭載しています。
クラスを超えたサウンドを実現するというのが売り文句の『KROSS61』には、ステレオ・オーディオ・レコーダーが本体に内蔵されているで『KROSS61』での演奏だけでなく、MIC IN端子も搭載していますのでマイクや外部入力からの音も録音することができます。
この辺りは間違えてしまう人がいると思いますので、しっかりと書いておきますが、『KROSS61』にオーディオ・インターフェース機能は搭載していませんので、Rolandの『JUNO-DS61』のように、マイク入力からの信号をDAWソフトで録音することはできません。
ただし、録音したオーディオファイルはSDカードにWAVファイルでインポート&エクスポートすることができますので、PCとやりとりすることは可能です。
モデルチェンジした「KROSS 2-61」で、USBオーディオ・インターフェイス機能を追加していますので、パソコンと接続してのDAWソフトでのレコーディングや、iPadやiPhoneと組み合わせた使い方もできるようになっています。
USB-MIDIインターフェース機能を搭載していますので、MIDIデータのやり取りは簡単です。「KROSS Editor」「Plug-In Editor」を使用すれば、パソコンでで一度に『KROSS61』の多くのパラメーターを確認しながらエディットをしたり、KROSSをDAWソフトで『KROSS61』をソフトシンセのように扱ったりすることができます。
ここで紹介したシンセサイザーがファーストシンセになる人もいて、将来的にプロで活動してゆく可能性を秘めている人もいるかもしれません。
いつかプロになったときに「はじめて買ったシンセ何?」と聞かれると思いますので、そういうことも想像しながら、ぜひ、たくさん悩んで下さい。
ファーストシンセ選びは、いろいろと未知の自分や世界を想像しながら悩むのも楽しいはずです。(遠い記憶ですが、わたしにもそういう時期がありました。)
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