TM NETWORK「GET WILD 30周年記念アルバム」はシンセサイザーの歴史でもある

TM NETWORK「GET WILD 30周年記念アルバム」

GET WILDのみ33曲を収録したアルバム

1987年04月08日にリリースされたTM NETWORKの楽曲「GET WILD」が30周年を迎え、その記念として2017年04月05日に「GET WILD」のみ33曲を収録したCDが発売です。

TM NETWORK/TMN名義でCDとしてリリースされたものだけではなく、ライブなどで演奏されたバージョンや、他のアーティストによるカヴァーやリミックスも3枚のCDのなかに収録されます。

アルバムに収録されるのは「GET WILD」だけなので「歌詞カードはどうなるのであろうか?」という疑問がありますが、毎回、ライブで演奏され続けてきた「GET WILD」はTM NETWORKの歴史です。

同時に1987年からのシンセサイザーの歴史でもありますので、参加ミュージシャンだけでなく、使用したシンセサイザーなどもCDに載せてもらえると嬉しいです。

■タイトル:GET WILD Thanks 30th Anniversary(仮)
■発売日:2017年4月5日発売
■アーティスト: TM NETWORK
■価格:¥3,000(税抜き)
■形態:3CDアルバム
■収録曲数:33曲予定

1994年までの収録予定バージョン

1994年解散(活動終了)までの「GET WILD」は、すべて聴いたことがありますし、多分まだ自宅にもCDやビデオが残っていると思います。

アニメ「シティーハンター」のエンディングテーマの初期バージョンは、リアルタイムではなかったので、個人的には「GET WILD ’89」のほうが思い入れがあります。

<1994年まで>

  • Get Wild(1987/4/8)
  • Get Wild(“FANKS CRY-MAX”Version)(1987/6/24 日本武道館)
  • GET WILD ’89(1989/4/15)
  • Get Wild(“COLOSSEUM I”Version)(1989/8/29 横浜アリーナ)
  • Get Wild(“RHYTHM RED TMN TOUR”Version)(1991/2/22 仙台イズミティー)
  • Get Wild(“tour TMN EXPO ARENA FINAL”Version)(1992/4/12 横浜アリーナ)
  • Get Wild(techno overdub mix)(1993/8/21)
  • GET WILD ’89(“TMN final live LAST GROOVE 5.18” Version)(1994/5/18 東京ドーム)

一番インパクトがあったのはロックな「RHYTHM RED TMN TOUR バージョン」で、小室さんのエレピソロの間奏後などはかなり激しくなるので、多分、数多い同曲のアレンジのなかでも異色ではないかと思います。

個人的に一番印象に残っていて大好きだったのは1989年の横浜アリーナ(CAROL ツアーファイナル)での「COLOSSEUM I”Version(Camp Fanks’89)」で、シンセサイザー「EOS B200」のサウンド・モジュールとして使用されていた「ENSONIQ VFX」のシンセブラス・サウンドがすごく好きでした。(古い記憶なので、間違っていたら申し訳ありません。)

また、せっかくレーベルの枠を超えるのであれば、東京ドームの解散コンサート「LAST GROOVE」の二日目の1994年05月19日の「GET WILD」を収録してもらえないかと思います。

というのも2日目はB’zの松本孝弘 さんがゲスト出演してギターを弾いているのですが、19日の「GET WILD」はビデオでもカットされてしまっています。

94年の解散コンサートは二日間、現地で観ましたが、松本さんのギターがフューチャーされたバージョンだったと記憶していますので、もう一度聴いてみたいと思います。(当然、松本さん登場でかなり盛り上がりました。)

1999年以降の収録予定バージョン

TM色というより、TK色が強くなってしまったので、活動再開後の1999年以降の「GET WILD」というよりもTM自体をあまり聴かなくなりました。

そのため2000年代のバージョンはあまりよく知りませんが、TM30周年のときに2010年代のバージョンはよく聴き個人的に凄く楽しめました。(CAROLのリメイク盤は鳥肌モノでした。)

多分最新バージョンの「GET WILD」も収録されるのではないかと思いますが「DRESS 2」でのEDM色の強いアレンジではなく、『CAROL』あたりのサウンドのバージョンが聴きたいというのが個人的な思いです。

<1999年以降>

  • GET WILD DECADE RUN(1999/7/22)
  • GET WILD(LIVE EPIC25 ver)(2003/8/20)
  • Get Wild(Double Decade 2004/4 横浜アリーナ)
  • Get Wild(Double Decade 2004/6/24 日本武道館)
  • Get Wild(REMASTER version)(2007 日本武道館)
  • Get Wild(Incbation Period version)(2012/4/25 日本武道館)
  • Get Wild(FINAL MISSION -START investigation- version)(2013/7/21 さいたまSS)
  • Get Wild 2014(2014/4/22)
  • Get Wild(the beginning of the end version)
  • Get Wild(QUIT30 HUGE DATA version)
  • Get Wild(30th FINAL version)
  • Get Wild 2015 -HUGE DATA-(2015/3/21)

カバー/リミックスの収録予定曲

WE LOVE TM NETWORK現時点で情報が出ていませんが、小室さん抜きで活動した『SPIN OFF from TM-tribute LIVE』の「GET WILD」や、TM NETWORK公認トリビュート・アルバム『WE LOVE TM NETWORK』と『I LOVE TM NETWORK』に収録されている「GET WILD」が入るのかな?と予想しています。

トリビュート・アルバム『WE LOVE TM NETWORK』と『I LOVE TM NETWORK』の「GET WILD」は女性ボーカルですが凄く良いです。

テレビの企画などで「GET WILD」がカバーされることがたまにありましたが、男性ボーカルがカバーした「GET WILD」で良いと思えた作品は一曲もありません。

TMの曲全体に言えることですが、男性ボーカルは宇都宮さん以外だとフィットしないどころか不快にすら感じます。

このあたりが「ボーカリスト 宇都宮 隆」の凄いところであるのと同時に、TMの楽曲はスタンダードな手法で作られた音楽ではないということを再認識させられます。

また、『GROOVE GEAR』に収録されていたデモ段階の小室さんのボーカルの「GET WILD Ver.0」も、ぜひ収録して欲しいです。

冒頭にシンセサイザーの歴史でもあると書きましたが、2016年にソフトシンセでも合計77のハードウェア・シンセサイザーを収録したUVIの「Synth Anthology II」が話題になりました。

時代を彩った懐かしの名機が多数収録されたこともあり、各国で「Synth Anthology II」に興奮の声が上がりましたが、日本では小室哲哉さん抜きではシンセサイザーの歴史を語ることはできません。

90年代半ば頃から「小室ファミリー」という言葉がありましたが、TM時代の小室さんに憧れて音楽を始めた人間は間違いなく「小室チルドレン」です。

TM NETWORK『GET WILD Thanks 30th Anniversary(仮)』は2017年04月05日に発売です。

コメント

  1. プリズム より:

    続けて一気に聴いたらすごそうですが、TM世代なので聴いてみたい気もします。

    • サイト管理人 より:

      発売後に実際に通してCDを聴いた人の感想を聞いてみたいですよね。

  2. ずっとTMファン より:

    すごく素敵な記事でした。できれば木根さんのことも触れて欲しい〜

    • サイト管理人 より:

      解散コンサートはアリーナ席で観たのですが、木根さんと目が合ったと言っていた一緒に行った友人の話を思い出しました。(サングラスかけてるのに・・・)

  3. アラフォーキャロルは結構ショック より:

    94年の解散コンサート2日目の「GET WILD」は、ぜひ収録して欲しいですよね(わたしも二日間行きました)

    • サイト管理人 より:

      すべて観たライブのなかで94年の2日間は最も忘れられないライブです。

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