MODO BASSの進化
リリースから丁度1年経った2017年11月30日にIK Multimediaのベース音源『MODO BASS 1.5』が登場しました。
6弦モデル、ドロップAチューニング機能が新たに追加された『MODO BASS 1.5』は、バージョン1の正規ユーザーは無償でアップデートすることができます。
初のフィジカル・モデリング・エレクトリック・ベース音源ということもあり未知数だった『MODO BASS』は登場してから1年で、あっという間に評価が上がりました。
このサイトでも「ベース音源 MODO BASSを使用した第一印象」で一度紹介していますが、使えば使い込むほど「何と素晴らしい音源なんだ!」と感じた人も多いと思います。
MODO BASSは、DAWスタイルの「ベース専用のDTM音源 | おすすめソフトシンセ比較ナビ」でも紹介しています。
追加された2つの新しいベース・モデル
新定番のベース音源となったと言っても間違いない存在になった『MODO BASS』の待望のバージョンアップでは、新しいベースモデルを2種類「Metal」「Imperial」が搭載され、この2つのモデルのプリセットも新規で追加されています。
イエローのボディーが良い感じのDingwall Combustion(ディングウェル・コンバスチョン)の5弦ベース「NG2 5-string」をモデリングした「Metal」は、新たに搭載された低音のB弦をAに下げる「ドロップAチューニング」に対応していて、その名の通りメタル系の楽曲に最適なモデルです。Fodera(フォデラ)の6弦ベース・モデル「Custom 6-string」をモデリングした「Imperial」は角のないクリーミーなサウンドが特徴です。
ファンク、ポップ、ジャズ・ロック、ラテンなど幅広いジャンルで「Imperial」は活躍します。
全ベース・モデルで「6弦」と「ドロップAチューニング」を選択可能
MODO BASS 1.5に収録される14種類のベース・モデルのすべてで「6弦」「ドロップAチューニング」を選択することができるようになっています。
さらっと書いていますが、選択可能となった「6弦」「ドロップAチューニング」は、フィジカル・モデリング音源ならではの、かなり大きな機能強化です。
個人的に2017年の中盤以降のベースの音作りは仕事でも「Ampeg SVX」と「MODO BASS」の組み合わせが半分以上でした。
IK Multimediaのベース用アンプシミュレータ「Ampeg SVX」と「MODO BASS」の組み合わせはまさに最強のコンビです。
「MODO BASS」に搭載されている物も良いですが、やはり専用の「Ampeg SVX」のほうが上です。
今回の「MODO BASS 1.5」へのアップデートで、さらにベースの音作りの幅が広がったと思います。
ちなみに「Ampeg SVX2」が今年登場していますが、わたしは「Ampeg SVX2」のほうは導入していません。
新しいキースイッチとMIDI CCアサイン画面
キースイッチとMIDI CCアサイン画面も新しくなっていて、前バージョン以上に自由に設定できるようになっています。
個人的な話を書いておくと、ここ数年の課題はキースイッチとMIDI CCアサインです。さまざまな奏法の表現ができるのは素晴らしいのですが、音源ごとにキースイッチの配置が違いすぎて覚えられません。
わたしが音源を立ち上げてからまずやることは、キースイッチの確認になってしまっていますが、これは何かが違う気がします。
そのため各メーカーでキースイッチの統一規格みたいなものを作ってもらいたいです。
結構、使用歴長いですがVIR2のギター音源「ELECTRI6ITY」などは、頻繁に使用していないと、すぐにキースイッチの配置を忘れてしまいます。わたしだけでしょうか・・・
そこに着目したときに『MODOBASS』は前評判以上の音源だったと感じています。ここ数年で購入したソフトシンセで、わたしのなかではナンバー1音源です。
自由度も高く素早いベースモデルの変更が可能な『MODOBASS』に慣れてしまうと、サンプルベースの音源のサンプルの読み込み時間に耐えられなくなります。
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