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ドラムワークステーション「Groove Agent 4」
Steinberg(スタインバーグ)の『Groove Agent 4』は「Acoustic Agent」「Beat Agent」「Percussion Agent」の3種類のリズムモジュールを収録するドラム音源です。
3種類のリズムモジュールは「エージェント」と呼ばれ組み合わせて使うことができ、MIDIパターンも豊富に収録されているドラムワークステーションですので、即戦力ドラム音源として活躍します。
組み合せて使用可能な3種類のリズムモジュール
アコースティック・ドラム音源「Acoustic Agent」、エレクトリック・ドラム音源「Beat Agent」、パーカッション音源「Percussion Agent」がドラムワークステーション『Groove Agent 4』には収録されています。
収録するリズムモジュールは、最大4つまで組み合せて使用することができますので、別途、はプロジェクト内に『Groove Agent 4』を立ちあげなくても、リアルな生ドラムとエレクトリック・ドラムを融合させたリズムトラックを作成することができます。
- Beat Agent:電子音楽やアーバンミュージックに最高のエレクトロニックビートを作るためのツールやサウンドを装備したビートマシン。
- Acoustic Agent:「Studio Kit」「Rock Kit」「Vintage Kit」の3種類のアコースティック・ドラムキットを収録するバーチャル・アコースティックドラマー。
- Percussion Agent:ボンゴ、コンガ、シェイカー、タンバリンなど20を超える高音質なパーカッション・インストゥルメントやグルーヴライブラリーも多数収録したパーカッション音源。
膨大なライブラリーを収録
22,000以上のサンプル、3,800以上のグルーヴ&パターンが『Groove Agent 4』には収録されていて、さまざまなジャンルで使用することができます。
短時間でリズムトラックを完成させるのに不可欠な豊富なグルーヴ&パターンは、MIDIトラックにドラッグ&ドロップして使用することもでき、ハイハットなどは、かなり凝ったパターンもあり、リアルに生ドラムの演奏を再現することができます。
短時間で1曲のリズムパターンを作り上げることができる「スタイルプレーヤー」で、スタイルを選択すれば、イントロ、メインパターン、フィル、エンディングも、驚くほど早く完成します。
Cubase ユーザー向きのイメージが強く、他のドラム音源のようにセールストーク以外でのサウンドクオリティーが、あまりピックアップされないのが『Groove Agent 4』です。
しかし、しっかりとしたドラムサウンドのクオリティーがあり、オーバーヘッドマイク(OHマイク)のレベル調整をすることなどもできますので「定番のドラム音源」に劣ってはいません。
素早いトラック作成も可能なので、現在のドラム音源に求められる基準を『Groove Agent 4』は満たしています。
機能限定版の「Groove Agent SE 4」との違い
CUBASEに付属する機能限定版の「Groove Agent SE 4」にも「Beat Agent」「Acoustic Agent」は収録されていますが、フルバージョンに比べると、プリセット数が少なく物足りないです。
しかし、フルバージョンの『Groove Agent 4』は「Beat Agent」「Acoustic Agent」のプリセット数やスタイル数も豊富に収録されているだけでなく、パーカッションに特化したリズムモジュール「Percussion Agent」も収録されています。
尚、2017年02月に登場したソフトシンセ10種類を収録するバンドルパッケージ『Absolute 3 VST Instrument Collection』にも『Groove Agent 4』は収録されています。
USB-eLicenserが必要
Windows&Macの両環境で『Groove Agent 4』は使用することができますが、ハードウェア・コピープロテク ションデバイス「USB-eLicenser」が必要になります。
Cubase ユーザーはCubase自体が「USB-eLicenser」がないと動作しないので、気にしたことがないと思いますが、他のDAWソフトのユーザーは、別途、「USB-eLicenser」が必要となり、持っていないとソフトをアクティベートすることができません。
同価格帯の音源よりも優れている部分もかなりある『Groove Agent 4』ですが、「USB-eLicenser」は約5,000円くらいしますので、Cubase ユーザー以外の人で『Groove Agent 4』を検討している場合は、それも頭に入れておかなくてはいけません。
パーカッション音源も収録されていることも考えると、同価格帯のドラム音源よりもお得と言っても良いかもしれません。