MARSHALL ギターアンプ「JTM45」とアンプシミュレーター

Marshall JTM45 2245
1962年に開発された「JTM45」は MARSHALL(マーシャル)初の自社製品で、現在でもマーシャルの象徴的存在として現在でも高く評価されています。

JTM45を通してLes Paul(レス・ポール)を演奏したエリック・クラプトンや、「ストラト + JTM45」のジミ・ヘンドリックスは非常に有名です。

MARSHALLのギターアンプ「JTM45」

世界を代表するイギリスのギターアンプメーカー MARSHALL(マーシャル)のギターアンプ「JTM45」は、Fender Bassmanがベースとなっている1962年に開発されたマーシャル初の自社製品です。

1965年~1966年頃にバリエーションが豊富になる「JTM45」ですが、1962年に開発された初代「JTM45」にはモデル名はありませんでした。

キャビネットのデザインが変更された1963年に初めて「JTM45とMKII」の文字がパネルに入っています。1966年に「JTM45」の表記はなくなり「JTM50」へと移行しています。

MARSHALL(マーシャル)なしにロックの歴史やギターサウンドの歴史を語ることはできない断言できますが「MARSHALL JTM45」は、ギターアンプの象徴的存在です。

エリック・クラプトン「Les Paul + JTM45」

1965年製「Bluesbreaker(ブルースブレイカー)」は「JTM45 MKII」表記のある「JTM45」をベースとしたMarshall初のコンボアンプです。

エリック・クラプトンが1966年発売のアルバム『Blues Breakers with Eric Clapton』で使用したことから「ブルースブレイカー」というニックネームで呼ばれる歴史的な名機となったコンボアンプです。

世界中のギタリストを魅了したエリック・クラプトンの1962年のリイシューモデルとギブソン・レス・ポール・スタンダードの組み合わせは、ブルースに最適なクリーントーン & ウォームでクリーミーなクランチトーンを得ることができます。

Bluesbreakerはクリーントーン・アンプではありますが、ボリュームを上げることで歪ませることもできます。

Blues Breakers with Eric Clapton

ジミ・ヘンドリックス「ストラト + JTM45」

マーシャルと言ったらジミヘンという人もいると思いますが、Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)が1967年に発表したデビュー・アルバム「Are You Experienced ?」で1965年製の「JTM45/100 Super100 Amplifier」が使用されたと言われています。

「JTM45/100 Super100 Amplifier」はJTM45と同じプリアンプに100Wのパワーアンプを組み合わせたものです。

復刻リイシュー版「Marshall JTM45 2245」

VINTAGEシリーズの復刻リイシュー版「Marshall JTM45 2245」はルックスだけではなくオリジナルの「JTM45」と同様の整流管としてGZ34を搭載しています。

そのため、JTM45サウンドの特徴である鋭く透明なクリーントーンと滑らかでウォームなサスティーンが忠実に再現されています。


JTM45をモデリングしたアンプシミュレーター

Marshall「CODE」

Marshall「CODE25
マーシャル初となるフル・デジタル・アンプ「CODE シリーズ」は、SOFTUBEとのコラボによるMST(MARSHALL・SOFTUBE・TECHNOLOGY)で歴代の名機の数々をモデリングしています。

14種類のMSTプリアンプ、4種類のMSTパワーアンプ、8種類のMSTスピーカーキャビネットを「CODE シリーズ」は備えていますが、プリアンプには、このページで紹介した「JTM45」「1962 Bluesbreaker」も収録されています。

CODE シリーズのラインナップには25Wコンボ「CODE25」、50Wコンボ「CODE50」、100Wコンボ「CODE100」、100Wヘッド「CODE100H」があります。

IK Multimedia「JH Gold」

IK Multimedia AmpliTube「JH Gold」
AmpliTube Jimi Hendrix Anniversaryに「Marshall JTM 45」をモデリングしたギア「JH Gold」が収録されています。

IK MultimediaのDSMとSCC モデリング・テクノロジーで1968年からずっとジミヘンが愛用していた「Marshall JTM 45」をモデリングしたアンプギアが「JH Gold」です。

ジミヘンのビンテージ機材を非常に精密に正確にモデリングした「AmpliTube Jimi Hendrix Anniversary」はJimi Hendrixの70回目の誕生記念日のお祝いに発表されたコレクションです。

アンプギア「JH Gold」を収録する「AmpliTube Jimi Hendrix Anniversary」は「Amplitube MAX」「TOTAL STUDIO MAX」などのIK Multimediaのバンドル製品にもに収録されます。

MOTU「Custom ’59」

MOTU「Custom ’59」
MOTUのDAWソフト「Digital Performer」に標準搭載されている「Custom ’59」は、Fender Bassman、Marshall JTM45、Marshall JCM800をモデルにしたアンプシミュレーターです。

MOTU「Custom ’59」は歴史に名を刻んだそれぞれのアンプモデルのプリアンプチューブ、プリアンプサーキット、トーンスタックを自由に組み合わせて独自のカスタムアンプを作成することができるのが特徴のアンプシミュレーターです。

DAW用途オンリーで考えると復刻リイシュー版にしてもアンプ「JTM45」の実機を手に入れるのは、それほど現実的ではありません。

しかしアンプシミュレーターは手軽に導入することができますので、手に入れた方は「レス・ポール + JTM45」の組み合わせや、「ストラト + JTM45」の組み合わせを試してみてください。

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