Studio One 4.5のアップデート内容 – 第05回 Studio One ガイド

Studio One 4.5 ワイド画像
2019年05月にPresonus「Studio One 4.5」がリリースされました。フリー・アップデートですので、バージョン 4のユーザーは無料でアップデートすることができます。

パッと見目玉という目玉はないですが、ユーザーの声にフォーカスを当てた70以上の新機能と機能向上を実現しています。

Studio One 4.5の注目の新機能

Studio One 4.5 アップデート
わたしも実際に05月23日にStudio One 4.5へアップデートし、まだすべてを試したわけではありませんが「Studio One 4.5」の使いそうな新機能とバグみたいなものも記載しておきます。

「コードトラック」、「Impact XT」、「Sample One」のようなわかりやすい目玉はありませんので、新たにユーザーになろうと考えている人は、バージョン4の新機能はDAWスタイルの「Studio One 4 の新機能」に記載していますので、そちらを参照してください。

バグが修正された2019年05月29日にリリースされたバージョン 4.5.1の記事を追加しました。

バーチャル・インストゥルメントのマルチコア最適化

Studio One 4.5 スピード
全部は確認していませんが70以上の新機能の追加が売りの「Studio One 4.5」の新機能で、実装されたバーチャル・インストゥルメントのマルチコア最適化が一番目を引きます。

Studio One 標準搭載のソフトシンセである、Mai Tai、Sample One XT、Impact XT、Presence XTでのCPUパフォーマンスが向上しています。

ネイティブ・プラグインで最大70%、サードパーティー製プラグインで約50%、マルチインストゥルメント内で複数のバーチャル・インストゥルメントを組み合わせて使用する際のCPU負荷が抑えることができます。

ノート・アクション・メニューの一新

Studio One 4.5 MIDI
時間あったときにじっくりと使ってみようと思っているのですが、ノート・アクション・メニューが一新され、今までよりも直感的な編集 & 作曲が「Studio One 4.5」でできるようになりました。

ピッチ「スケール適用」、プロセス「ノートをランダマイズ」「ノートをミラー」「ノートを間引く」「ノートで埋める」、長さ「ノートを分配」など、実践のなかで選択肢の一つとなるか試そうと考えています。

全体的に見るとMIDI編集に関しては、慣れとか以前の問題で、間違いなく「CUBASE」ほうが上ですが、デュレーション周りは「Studio One」も使いやすくなって来ています。

コード・セレクターとコード・トラック

コード・セレクターとコード・トラックでのコード・イベントに、コード試聴オプションが「Studio One 4.5」で搭載されています。コード試聴用サウンドはユーザーがアサインすることができます。

また「メジャー・トライアド」と「マイナー・トライアド・スケール」の2種類の新しいスケール・オプションも搭載されました。

コード試聴オプションも良いのですが、CUBASEのようにコードトラックから手軽にMIDIデータにできる機能も欲しいです。

Studio One 4.5のその他の注目の新機能

Studio One 4.5 エクスポート
すでに制作プロセスは作り上げている人間ですので、バージョン 4.5で追加された新機能がないからと言って困るわけではないですが、「Studio One 4.5」の新機能で上記以外でわたしが使いそうなのは以下です。

  • 入力ミキサーに入力毎のソフトウェア・ゲイン/位相コントロール
  • チャンネル、バス、FXチャンネル毎のソフトウェア入力ゲイン/位相コントロール
  • チャンネル毎のRMS/ピーク・メータリング・オプション
  • グローバル・プリフェーダー・メータリング・オプション
  • プラグインをサイドチェーン・ルーティングと一緒にコピー
  • クイックドラッグでトラック/チャンネルを選択できるステムのエクスポート
  • インストゥルメント・リストに使用されていないインストゥルメントを削除オプション
  • 任意のマーカーをショートカットで呼び出し
  • ワンステップでAudioloopをエクスポート(ドラッグ&ドロップ)
  • イベント/トラックをロック
  • 可変ビットレートでのMP3エクスポート
  • ALAC(Apple Lossless)を含むAACに対応(インポート/エクスポート)
  • エクスポート・ミックスダウンのモノ・オプション
  • フォーマットとベンダーでフィルター可能な新プラグイン・マネージャー
  • ドラッグで複数のノートをストレッチ

わたしは他のソフトとも連携させる使い方をするので、ステレオファイルでしか書き出せなかった「Studio One」は少し不便でした。

ベース、キック、スネアドラム、ボーカルなどはミックス時はモノラルで行いますので「エクスポート・ミックスダウンのモノ・オプション」の追加は地味ですが嬉しいです。

Audioloopをワンステップでエクスポートできるようになったので、頻繁に使うようになるかもしれません。


Studio One 4.5のトラブルとオススメ度

Studio One 4.5の起動時トラブル

Studio One 4.5 プラグインチェック
Windows 7の環境のトラブルかな?と思いますが、「Studio One 4.5」へアップデートしてから、起動時のプラグインスキャン中に固り、それ以降は操作できなくなることがあります。

一度「Studio One」終了させてから、再度立ち上げると、何事もなかったかのように起動しますが、結構面倒です。

そのため、新しいプラグインをインストールした場合は再度プラグインをチェックする必要がありますが、上記画像のように「起動時のプラグインチェック」を「Studio One 4.5」のオプション設定で外しました。

海外での公式フォーラムでは、Windows 7だけでなくWindows 10でも「インターネットに接続していないと起こるバグ」だと何人かの報告がありますが、わたしのWindows 7 環境だとインターネットに接続していても起こります。

バグが修正されたバージョン 4.5.1

2019年05月29日にバグが修正されたStudio One バージョン 4.5.1がリリースされ、Windowsがオフラインのときにプラグインスキャンがフリーズする問題や、ボリューム・オートメーションの不具合が解決しています。

Windows 10へ移ったほうが良いかもしれない

可能なら「Windows 10」へ移りたいのですが、Studio One以外のプロ仕様のソフトは「Cubase Pro 10」にしても「Vegas Pro 16」にしても、起動時と使用中のトラブルはないので「Studio One」だけのためにのアップデートは考えにくいです。

ただ、Windows 7自体が2020年で延長サポートも終わりますので、これからソフトメーカーもWindows 7の動作保証を外すことが予想できます。

そのためWindows 10への移行は、本気で考えなければいけない時期なのは確かですが、Windows 7からのアップデートは2〜3時間は掛かりそうです。

安定ている状態からOSのアップデートしたくない人間ということもあり、他のソフトのアップデート後の動作もわからないので腰が重たいです。

Studio One 4.5のオススメ度

かなり良い感じの「Studio One 4.5」へのアップデートですが、目玉がないのでバージョン 4 ユーザーは「体感的に軽くなった感じはしても、あまり変わった気がしない」という、ハッキリ言えば盛り上がらないアップデートです。

フリー・アップデートですので「Studio One 4.5」に文句は出ませんが、この時代に目玉がないアップデートに料金を払う人はいませんので、もし有償アップデートなら見送りの人が多かったと思われます。

これから導入を考えている人は、インパクトのあったバージョン 4のときのアップデート内容で決めてください。バージョン 3 ユーザーや、他社のDAWを使っている人は、起動も速いので、かなり「Studio One 4.5」は満足感があります。

今年、Windows 10にシェアが逆転されたとはいえ、2019年05月時点だと、大きく開いてというわけではなく、かなりWindows 7のシェアが占めています。

ただ2020年で延長サポートも終わりますので、Windows 10に移行しなくてはいけないかな?と本気で思い始めてた「Studio One 4.5」へのアップデートでした。

現在でも無償でWindows 10へアップデートできるという情報もあるのですが、ライセンスに関しては完全に自己責任になってしまうので、マイクロソフトのほうで、正式に正確な情報を出してサポートしてほしいです。

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