Studio Linked Trophiesの特徴と評価 – Bryan Michael Coxのソフトシンセ

Studio Linked Trophies 画像1
Studio Linked「Trophies」はグラミー賞の常連プロデューサーであるBryan Michael Cox(ブライアン・マイケル・コックス)によるバーチャル・インストゥルメントです。

PreSonusのオーディオ・インターフェースやミキサーに無料のボーナスとして提供されているプラグイン・スイート「Studio Magic Plug-in Suite」に2019年に新たに追加されました。

さっそくダウンロードして使用してみましたので、簡単にですがStudio Linked「Trophies」を紹介したいと思います。

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Studio Linked Trophiesの特徴

R&Bのビートメーカー向けのソフトシンセ

正直あまり聞かないプラグインメーカーですが、Studio Linked「Trophies(トロフィーズ)」はR&Bのビートメーカーを念頭に置いて設計されたマルチタイプのソフトシンセです。

グラミー賞の常連のR&Bの名プロデューサー Bryan Michael Cox(ブライアン・マイケル・コックス)の名前が前面に出ていて、R&Bサウンド・コレクションとなっていますが、他のジャンルでも使用することができます。

Trophiesの収録サウンド

Studio Linked Trophies サウンド
Bryan-Michael Coxによって「Trophies」に集められたサウンドは、アルペジオ、ギター、ストリングス、ポリシンセ、モノリード、ベース、ドラムキット、ピアノ、パッドなどで、500以上のマルチサンプルプリセットが用意されています。

公式サイトの情報だと13種類のカテゴリーとなっていますが、立ち上げて確認したところ14種類のカテゴリーです。

2007年グラミー賞 Best R&B Song「Be Without You」同様のピアノ、Justin Beiber「Never let you you」で使用されている同様のシンセ、「Walked out of Heaven」のシグネチャハープとEPなども収録されています。

アルペジエーターとMIDIパターン・ライブラリを収録

Studio Linked Trophies MIDIライブラリ
簡単なアルペジエーターも「Trophies」には搭載されていますが、MIDIトラックに直接ドラッグ&ドロップすることのできるMIDIパターン・ライブラリも収録されています。

アルペジエーターは本当に標準タイプで特筆すべき点がないだけでなく、わたしのCubaseの環境だと音が止まらなくなります。

PreSonus「Studio Magic Plug-in Suite」収録なので、さすがにStudio One 環境だと、まったく問題なく大丈夫ですので、多分、Cubase側の何らかのバグではないかと思われます。

MIDIパターン・ライブラリは、コードパターンだけでなく、ソロにしてもなかなか良いフレーズが収録されています。

サウンドエディット

Studio Linked Trophies エディット
リバーブ、コーラス、デチューン、ピッチ、グライド、アルペジエーター、オクターブなどのエフェクト、機能、コントロールが「Trophies」には搭載されていますので簡単なサウンドエディットは可能です。

Bryan Michael Coxのサウンドが使えるというのが売りの製品なので、細かい音作りは不要という人がほとんどではないかと思われますが、サウンドを詰めていったり、独自のオリジナル・サウンドを作ることも可能です。

Bryan-Michael Coxについて

9回のグラミー賞を受賞したプロデューサー Bryan-Michael CoxはMary J. Blige(メアリー・J.ブライジ)「Be Without You」、Usher(アッシャー)「Burn」「Confessions Part II」などの大ヒット曲で知られています。

Justin Beiber(ジャスティン・ビーバー)「Never let you you」もBryan-Michael Coxで、日本だとゴスペラーズの代表曲「永遠(とわ)に」で有名です。


Trophiesの評価

ダウンロード時間

ライブラリの容量は4GBくらいですが、ダウンロードが集中していたのかもしれませんが、とにかく重くてダウンロードには時間がかかりました。

数年前にダウンロードに半日くらい掛かったソフトシンセがあったので、それに比べれば良いのですが、この時代にさすがに遅すぎると言わざる得ません。

Trophiesのサウンド評価

「最もメロディックなユニバーサル・オーディオプラグインのひとつ。このVSTプラグインは非常に人気があり・・・」という記事を読みましたが、最近のソフトシンセのクオリティーは凄いので絶賛するとまではいきません。

サンプリング時間が短いのでロングトーン中心のパッド系だと気になりますが、それ以外は打ち込みテクニックがある人には充分に使えるサウンドがStudio Linked「Trophies」には収録されています。

Studio Linked「Trophies(トロフィーズ)」自体は単品で定価2万円くらいで売られていますが、PreSonusのオーディオ・インターフェースなどのハード製品のボーナスとして提供されているプラグイン・スイート「Studio Magic Plug-in Suite」で手に入れるのがオススメです。

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