2019年10月にApogee Electronicsよりリリースされた「Clearmountain’s Domain(クリアマウンテンズ・ドメイン)」は、ボブ・クリアマウンテン(Bob Clearmountain)のサウンドをDAW上で再現することのできるプラグインです。
ボブ・クリアマウンテンのサウンドDAWで再現
FXシグナルチェーンで空間 & 雰囲気を作る
ブライアン・アダムス、ブルース・スプリングスティーン、ボン・ジョビ、デヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージックなど、数多の大物アーティストのミックスを手がけてきたボブ・クリアマウンテンのことを紹介した2006年に公開した「ボブ・クリアマウンテン(Bob Clearmountain) | 世界のミックス・エンジニア」は今でも訪問者の多いページです。
生きる伝説と言っても過言ではないグラミー・エンジニアであるボブ・クリアマウンテンのパーソナライズされたスタジオ全体のハードウェア機器が含まれるFXシグナルチェーンで数々の世界的な名盤で聴くことができる「Clearmountain’s Sound」を再現することができます。
収録されるのは「Pre Delay/Reverb De-esser」「Pre/Reverb EQ」「Stereo Delay with Spin Time Compensation」「Delay Blur (Saturation)」「Stereo Octave Pitch Shift」「Clearmountain Spaces Convolution Reverbs」「FX Mixer」などです。
ユーザーインターフェース構成
「Clearmountain’s Domain」のユーザーインターフェース構成は以下の「INPUT」「DELAY」「PITCH/REVERB」「MIXER」の4タブ構成となります。
DELAY:ディレイ&ディレイ・サチュレーション
PITCH/REVERB:ピッチ・シフター&リバーブ
MIXER:ディレイ/リバーブの出力レベル/ステレオ・イメージ調整
空間系にこだわっているのが特徴
今までのサウンドエンジニアのシグネイチャー系プラグインの顔はダイナミクス系でしたが、「Clearmountain’s Domain」は空間系にこだわっているのが特徴です。
YouTubeなどの動画サイトにアップされているアマチュアの人の音楽は、プラグインが進化したので音圧は最近出ていますが、正直なところ「それだけ」です。
ギター、ベース、ドラム、ボーカルのシンプル構成の曲が多いですが、ただバランスよくミックスしただけで、わたしの聴いたものは「アマチュアの音」から抜けていないもののほうが多いです。
もし、自分でそのことに気づいている場合は、ボーカルリバーブやトータルリバーブの書籍などに記載されている次元ではない「空間系」にこだわってみると良いかなと思います。
Clearmountain’s Domainのプリセット
楽曲名がプリセット
もちろん自分でエディットすることもできますが、世界的に大ヒットした楽曲名がプリセットになっているのも「Clearmountain’s Domain」の大きな特徴で、プリセットからボブ・クリアマウンテンのミックス・テクニックを学ぶことができます。
ブルース・スプリングスティーン「Born in the USA Snare」、ブライアン・アダムス「Run To You」、ロキシー・ミュージック「Avalon」、デヴィッド・ ボウイ「Let’s Dance Horns」など日本でも本物志向であれば誰もが聴いたことのある名曲のサウンドをプリセットを選べばすぐに再現することができます。
プリセットの例
少し例を出すと「Born in the USA Snare」の80年代のクラシックのスネアのゲートリバーブ。「Run To You Guitar Solo」のピッチシフト、ブラー、リバーブ、ディレイなど本当に神技です。
ボブ・クリアマウンテンは数多くのライブビデオのミックスも行っていますがプリセット「Live Rolling Stones」「Live Fogerty」も収録されています。
Apogee Electronicsのプラグイン「Clearmountain’s Domain(クリアマウンテンズ・ドメイン)」の詳細は以下の「Clearmountain’s Domain の詳細情報と最安値情報」で確認して下さい。製品に収録されるたくさんのプリセットも紹介しています。
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